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海外招聘アーティスト

2024年現在、国際芸術連盟で定期的に招聘している海外アーティストです。

アッティラ・レーティ(バリトン)

Attila Reti
1964年セゲド(ハンガリー)で生まれる。83年ヨ―ジェフ・アッティラ大学(現セゲド大学)に入学。87年~91年セゲドにあるF.リスト音楽院にて声楽を学ぶ。91年セゲド国立劇場にて「ファウスト」のヴァランタン役でデビューし、翌年ハンガリー国立歌劇場でもヴァランタン役で出演。以後、同劇場に多数出演。93年ヴェルディ国際声楽コンクールに出場した後、プラハ国立歌劇場と契約。「カルメン」のエスカミーリョ役、「セビリアの理髪師」のフィガロ役で2シーズンにわたり出演。「ランメルモールのルチア」のアシュトン役でアンドレア・ロストと共演。2001年、03年には現代オペラへの貢献が評価されハンガリー国立オペラ劇場より受賞。ウィーンやエジプトなど国際的に活躍しており、日本には03年の初来日以降、19年には11度目の来日。20年、21年、22年と延期が続いたが、今年は12度目となる。これまでに東京、大阪、広島ほか、各地で公演を行い、日本の聴衆を魅了している。親日家であり、日本語を勉強中。
主なレパートリー

  • W.A.モーツァルト:オペラ「フィガロの結婚」より “もう飛ぶまいぞこの蝶々”
    W.A.Mozart:Le Nozze di Figaro “Non più andrai,farfallone amoroso”
  • R.ワーグナー:オペラ「タンホイザー」より “夕星の歌” (死の予感のように~優しい夕星よ)
    R.Wagner:Tannhäuser ”Wie Todesahnung…0 du mein holder Abendstern”
  • G.F.ヘンデル:オペラ「エジプトのジューリオ・チェーザレ」HWV.17より “荒波から~そよ風よ、どうか”
  • G.ヴェルディ:オペラ「仮面舞踏会」より“お前こそ心を汚すもの”
    G.Veldi: Un ballo in maschera “Alzati…Eri tu”
  • G.ヴェルディ:オペラ「椿姫」より “プロヴァンスの海と陸”
    G.Veldi: La Traviata “Di Provenza il mar,il suol”
  • L.ダルラ:カルーゾ L.Dalla: Caruso

ウィハン弦楽四重奏団

Wihan Quartet
レオシュ・チェピツキー Leoš Čepický  <1st vn>
ヤン・シュルマイスター Jan Schulmeister  <2nd vn>
ヤクブ・チェピツキー Jakub Čepický <vla>
ミハル・カニュカ Michal Kanka <vc>
ウィハン弦楽四重奏団はチェコを代表するカルテットのひとつである。「ウィハン」の名は、チェコの歴史的名楽団であるボヘミア弦楽四重奏団の創立者「H.ウィハン」の名を冠したものである。メンバーがプラハ芸術アカデミーの学生であった1985年に結成された。2015年で結成30周年を迎えた彼らは母国チェコの伝統を受け継ぐものとして名声を築き上げ、「今日世界で最も優れたカルテットのひとつ」(インターナショナル・レコード・レビュー)と評されるまでになった。
1988年プラハの春国際コンクール第1位入賞を皮切りに、トラーパニ国際室内楽コンクール第1位、大阪国際室内楽フェスタ銅賞等、多くのコンクールで受賞を重ね、91年ロンドン国際弦楽四重奏コンクールでは第1位及び聴衆賞に輝き、審査員長であった故Y.メニューインから激賞された。以後、ヨーロッパにとどまらず、アジア、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド等にも活躍の場を広げ、喝采を博している。95年初来日時の彼らの演奏は、その年に来日した海外の著名な室内楽団をおさえて、95年度の“マイベストコンサート”(「音楽の友」誌)に堂々1位に推された。
2008年プラハにおいてベートーヴェンの弦楽四重奏曲全曲演奏を果たし、ロンドンのブラックヒースホールにても同様に演奏を行った。そのプラハでの画期的なコンサートが収められたCDとDVDはニンバス・アライアンスよりリリースされ、多くの称賛を浴びた。また同レーベルより数々のCDがリリースされているが、そのどれもが高い評価を得ている。
ウィハン弦楽四重奏団は今年(2024年)、結成39年目を迎えているが、低音楽器(ヴィオラ、チェロ)奏者2人が結成当時のメンバーから交代している。ヴィオラ奏者のヤクブ・チェピツキー氏は第一ヴァイオリン奏者の息子で、前任者が楽団を離れてから程なくして固定メンバーとして加わり、内声部の重要な役割を担っており、この楽団にとって極めて幸運であった。またチェロ奏者はミハル・カニュカ氏で、プラジャーク・クァルテットのメンバーとして、またソリストとして度々来日し、世界的名声を得ている奏者で、わが国にもファンが多い。
ウィハン弦楽四重奏団はヴィオラ奏者の交代以降、頓に教育面にも力を入れ始め、特に英国で若い楽団の指導に取り組んでいる。ロンドンのトリニティ音楽大学等でコーチを務めるほか、小中学校でもコンサートを開催し、室内楽の普及に貢献している。さらにレオシュ・チェピツキーとカニュカの両氏はプラハの舞台芸術アカデミーでも教えている。
ウィハン弦楽四重奏団は前回も同じメンバーで来日し、結成当初からの座を張るヴァイオリン奏者2人に、ベテランと若手の低音楽器奏者の2人が新風を吹きこむ構成で、それまでとは違った美しい響きを奏でていた。今回も、さらに洗練された音色を日本のファンに聴かせてくれるであろう。

http://www.wihanquartet.co.uk/